新宿、西へ東へ
所用があり西新宿に出かけた。この地に高層ビルが建ち始めてしばらく、その高層ビルは片手で数えられる位だったと記憶している。大きく変わり始めたのは都庁が建ったあとのように思う。
回想などどうでもよい。今の西新宿をただ愚直に感じるのみである。少し大げさだが。
はじめは西新宿。35階のフロアから新宿駅方面を臨む。持参のレンズは50mm。巨大なビルディングを切り取る感じとなってしまった。ワイドレンズなら、晴れた空とのバランスをうまく収めることができたかも。
見下ろしたビルを今度は見上げる。立ち位置を少しずつ変えながら、重なりを最適化してみる。
はじめは曇天だったが、雲が切れ陽が差し込んだ。冬の柔らかい日差しだが、コントラストが一段上がる。
今度は東新宿。ネットで知った美しいビルディング。ひとつひとつの窓枠の角度が変化を持たされている。
ビルディングの面として見ると、全体でひとつのパターンを形作っているよう。青空とのコントラストが美しい。
太陽が夕日に移り変わる直前。低い光に照らされた壁面が印象的なパターンを見せる。光の質、角度により多彩な表現力を持っている。雲の映り込みもプラスに作用していると思う。
とかく下を向きがちなこの頃、美しい壁面を見ながらの散策はいい刺激になる。都内にはまだまだ美しい表情の建物があるようだ。自分自身にどんな新たな発見が生まれるか、それを大切にしていきたい。